Bitter Life

32歳結婚5年目、不妊治療の記録です。人工授精、体外受精、人工死産、胎盤遺残について書いています。

産後74日目 現状維持と仕事復帰

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あっという間に3週間、次回の診察予約日まで経過した。
2週間住んだ新居よりも、狭くて古いマンスリーマンション暮らしのほうが長くなってしまった。
夫は平日はマンションに泊まり土日は新居に帰っているので、週末婚ならぬ平日婚状態。
(最初は心細い、と思ったのに徐々に慣れる)
住みはじめは外出も「もしいまこのタイミングで大出血してしまったらどうしよう」とビクビクしながらだったけど・・・。
これも、やはり人間慣れてしまうものだなと。
きちんと母子手帳の「お守りメモ」だけは持ち歩いている。

 

今日の診察で「完全には治っていなくても、引っ越し先に戻っても大丈夫な程度」になっているのが理想だった。
もしそこまでいかなくても、少しでも胎盤の大きさや血流が小さくなっていることを期待していた。

 

診察の前日から少しずつ出血が始まった。
軽度ではあるけど生理痛のような鈍い下腹部痛もある。
「これは今度こそ生理が始まったのでは・・・!?」と期待せずにはいられない。
もし生理ではなかったとしても、大出血の前触れだったらと思うと怖いので・・・。
このタイミングで診てもらえるのは助かった。

 

田中医師には改めて、前回の診察のあと都内でマンスリーマンション暮らしをしていることを報告した。

 

血液検査の結果、今回のhCGは11。(392→105→57→33→11)
まだ0にはなっていないんだ・・・。
3週間後の次回の診察では一桁前半くらいかな・・・。

 

内診をしてもらう。
どうか小さくなっていてほしい、緊張の一瞬。
ところが・・・。

 

「胎盤の大きさも血流も、前回と比較してさほど変わらないです。横ばいですね。

良くもなっていないですが悪くもなっていない状態です。」

 

3週間かけてほぼ変化なしって・・・。
少しでも不妊治療再開にむけてに向けて前進してほしかった。
足踏み状態が辛い・・・。

 

「前日から少しずつ出血が始まったのですが、これは生理でしょうか?
単に胎盤ポリープからの出血でしょうか?」

 

「それが胎盤からの出血なのか、生理の出血なのかは区別はできません。
そしてそれがどちらなのかというのも、そこまで重要ではないんです。
胎盤の大きさや血流がなくなる、ということが大事なので」

 

なるほど・・・。
生理だったとしたらポロポロ組織が出てくるという話だから、次回の診察で大きさに変化があれば「あれは生理だったんだな」と判断する感じなのかな・・・?

 

「まだ血流もあるので、引っ越し先にも戻らないほうがいい思います。」とも返答をもらった。
現状維持だったことがわかり、収穫がなかった診察になってしまった。
悪くなっていなくてよかったと考えるべきなのかな・・・。

 

改めてもうしばらく東京生活が続くことが確定した。
なんだか「ただ3週間経過しただけです」と言われた気分・・・。
こうしているあいだにも、他の人は仕事や子育て、出産にむけて週数が進んだり、同志なら一生懸命治療している。
そんななか、立ち止まっている生産性のない自分が許せなくなった。

 

そうだ、働こう。無理しない程度に。
出血するときはするらしく、安静にする必要もないらしい。
普段通りの生活でいいと聞いている。
これが引っ越し先だったら仕事探しから始まる。
けれど、都内にいるなら電話一本で仕事復帰することができるのだ。(日雇い派遣だったため)
それに荷物も最低限しかないマンションにいても本当にやることがない。
気もまぎれそうだし、いつまた働けなくなるかわからないなか、手持ちのお金が増えるのは安心にもつながる。

 

この診察の翌々日から、わたしは5ヶ月ぶりに仕事復帰した。
週2~3日くらいで、とりあえず引っ越し先に戻れるまでは働くことにした。

【北海道】不妊治療の助成金ってこんなにもらえるの!?市町村別の不妊治療助成金一覧

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目次

 

今日は北海道について調べてみました。

記事内容は初回に書いたものをベースに加筆・修正して記事にしています。

☟☟

www.bitterlife.site

 

 

わたし自身、体外受精の治療を本格的に初めてその費用の高さに改めて驚きました。

始める前から巷の噂は何となく聞いていたので、治療費は結構かかるんだろうなと思っていましたが、なぜ体外受精治療に踏み切ったのか・・・

 

理由のひとつは住んでいる自治体から「助成金」がいただけるからです。

「助成金」と聞くと何か悪いイメージを持つ方もいると聞いたことがありますが、要件さえ合えば各自治体からいただける公的なものですので活用できるものは活用させていただくことにしました。

 

 

不妊治療の助成金の種類

一般的に不妊治療とは、不妊検査→タイミング法人工授精体外受精の形でステップアップしていくと思います。

不妊治療の助成金はお住いの自治体によって不妊検査の段階から助成して頂ける場合が出てきます。 

 

大きく分けると不妊治療の助成金には、

 

・一般不妊治療助成金(タイミング治療・人工授精等)

・特定不妊治療助成金(体外受精・顕微授精)

 

の2種類があります。

私たちも治療を始める前は「体外受精をすれば助成金を使うことができる」くらいの何となくの知識しかなく、治療前に(主に夫が)色々調べ、これだけいただけるなら挑戦しようという事になりました。

この記事では我が家も先日申請した特定不妊治療体外受精)についての助成金について書きたいと思います。一般不妊治療助成金については都道府県・各市町村によって条件や金額も様々違うようなのでお住いの自治体に確認してみてください。

 

一応こちらでも一般不妊治療助成金についての記事を書いています。

 

www.bitterlife.site

  

不妊治療を考えている方、実際に挑戦している方には様々な状況の方がいらっしゃいます。また治療内容もどこまで進んだかによって助成金の金額も変わってきます。

この記事では体外受精に挑戦するか迷っている方や興味ある方が一歩踏み出す勇気・きっかけになっていただければという趣旨(特に金額面において)で書いてますので、とある「モデル例」を元に書かせていただきます。

それぞれのご自身のご状況や不妊治療の内容・治療回数・治療費総額・時期・年度・各自治体により条件は様々変わる場合がありますので、最終的な確認はそれぞれ自治体のホームページや直接のお電話にて確認してくださいね。

ここではあくまで目安としてご覧ください(^^

 

  

北海道からの助成金 (※2019年1月現在)

  1. 夫婦のいずれか一方が道内に住所を有すること(札幌市、旭川市及び函館市を除く)。
  2. 法律上の婚姻をしていること。
  3. 知事が指定した医療機関で治療したこと。
  4. 夫婦の前年の所得(合計額)が730万円未満であること

 

 

 ※札幌市・旭川市・函館市にお住まいの方は、市が助成を実施していますので、市に直接お問い合わせください。

 

 詳細は下記ホームページをご覧ください

☟☟

不妊でお悩みの方へ|妊娠・出産に関する悩み | 保健福祉部子ども未来推進局子ども子育て支援課

 

モデル例:

北海道帯広市在住。妻が30代後半で初めて体外受精に挑戦。

世帯年収が500万で治療ステージB※において妊娠判定日まで進んだAさんの場合。

(※治療ステージについてはブログ下部参照)

 

上記要件に該当していればとのことですので初めて体外受精治療したAさんにはまずは北海道から30万円の助成金がいただけます。

 

モデル例にも赤字で書きましたが初めて体外受精に挑戦する場合、2回目以降より上乗せして助成金がいただけるようです。

これは初めて挑戦しようとする方にとってはありがたい制度ですよね。

その他ひっかかりそうな点は夫婦合算の所得制限のところでしょうか。

これは単純に控除前の金額や控除後の金額ではありませんのでこちらで確認してください。

☟☟

不妊でお悩みの方へ|妊娠・出産に関する悩み | 保健福祉部子ども未来推進局子ども子育て支援課

 

 

ちなみにわたし達の住まいは東京都ですが所得制限の金額は同じです。

我が家は計算するまでもなく余裕でクリアしておりました・・・( ;∀;)

 

 

市町村からの助成金(※2019年1月現在)

北海道からは助成金がいただけることがわかりましたが、住んでいる場所によってはさらに助成金がいただける場合もあるようです。

 

以下北海道の各自治体です。

 

初めて特定不妊治療を受ける方で

治療1回につき

                          1年度につき最大(円)

  19年1月現在 北海道 市町村
愛別町 30万 15万 45万
赤井川村 30万 × 30万
赤平市 30万 30万 60万
旭川市 × 30万 30万
芦別市 30万 30万 60万
足寄町 30万 15万 45万
厚岸町 30万 15万 45万
厚沢部町 30万 20万 50万
厚真町 30万 15万 45万
網走市 30万 5万 35万
安平町 30万 30万 60万
池田町 30万 15万 45万
石狩市 30万 5万 35万
今金町 30万 15万 45万
岩内町 30万 × 30万
岩見沢市 30万 15万 45万
歌志内市 30万 × 30万
浦臼町 30万 30万 60万
浦河町 30万 15万 45万
浦幌町 30万 30万 60万
雨竜町 30万 30万 60万
江差町 30万 × 30万
枝幸町 30万 15万 45万
恵庭市 30万 5万 35万
江別市 30万 × 30万
えりも町 30万 15万 45万
遠軽町 30万 × 30万
遠別町 30万 × 30万
雄武町 30万 × 30万
大空町 30万 7.5万 37.5万
奥尻町 30万 × 30万
置戸町 30万 15万 45万
興部町 30万 × 30万
長万部町 30万 × 30万
小樽市 30万 × 30万
音威子府村 30万 × 30万
音更町 30万 7.5万 37.5万
乙部町 30万 × 30万
帯広市 30万 7.5万 37.5万
小平町 30万 20万 50万
上川町 30万 15万 45万
上士幌町 30万 10万 40万
上砂川町 30万 全額
上ノ国町 30万 30万+α?
上富良野町 30万 × 30万
神恵内村 30万 × 30万
木古内町 30万 × 30万
北広島市 30万 5万 35万
北見市 30万 10万 40万
喜茂別町 30万 × 30万
京極町 30万 × 30万
共和町 30万 15万 45万
清里町 30万 15万 45万
釧路市 30万 5万 35万
釧路町 30万 × 30万
倶知安町 30万 × 30万
栗山町 30万 15万 45万
黒松内町 30万 × 30万
訓子府町 30万 10万 40万
剣淵町 30万 × 30万
小清水町 30万 5万 35万
様似町 30万 20万 50万
札幌市 × 30万 30万
更別村 30万 20万 50万
猿払村 30万 × 30万
佐呂間町 30万 15万 45万
鹿追町 30万 20万 50万
鹿部町 30万 20万 50万
標茶町 30万 15万 45万
士別市 30万 10万 40万
標津町 30万 10万 40万
士幌町 30万 × 30万
島牧村 30万 × 30万
清水町 30万 30万 60万
占冠村 30万 × 30万
下川町 30万 15万 45万
積丹町 30万 × 30万
斜里町 30万 5万 30万
初山別村 30万 × 30万
白老町 30万 10万 40万
白糠町 30万 全額
知内町 30万 20万 50万
新篠津村 30万 5万 35万
新得町 30万 20万 50万
新十津川町 30万 10万 40万
新ひだか町 30万 10万 40万
寿都町 30万 15万 45万
砂川市 30万 30万 60万
せたな町 30万 15万 45万
壮瞥町 30万 × 30万
大樹町 30万 7.5万 37.5万
鷹栖町 30万 5万 35万
滝川市 30万 × 30万
滝上町 30万 15万 45万
伊達市 30万 × 30万
秩父別町 30万 15万 45万
千歳市 30万 5万 35万
月形町 30万 30万 60万
津別町 30万 15万 45万
鶴居村 30万 10万※ 40万
天塩町 30万 20万 50万
弟子屈町 30万 15万 45万
当別町 30万 × 30万
当麻町 30万 15万 45万
洞爺湖町 30万 5万 35万
苫小牧市 30万 5万 35万
苫前町 30万 20万 50万
泊村 30万 × 30万
豊浦町 30万 全額
豊頃町 30万 10万 40万
豊富町 30万 15万 45万
奈井江町 30万 15万 45万
中川町 30万 20万 50万
中札内村 30万 15万 45万
中標津町 30万 5万 35万
中頓別町 30万 15万 45万
長沼町 30万 × 30万
中富良野町 30万 × 30万
七飯町 30万 × 30万
名寄市 30万 15万 45万
南幌町 30万 × 30万
新冠町 30万 15万 45万
仁木町 30万 15万 45万
西興部村 30万 15万 45万
ニセコ町 30万 15万 45万
沼田町 30万 15万 45万
根室市 30万 10万 40万
登別市 30万 10万 40万
函館市 × 30万 30万
羽幌町 30万 × 30万
浜頓別町 30万 15万 45万
浜中町 30万 × 30万
美瑛町 30万 15万 45万
東神楽町 30万 15万 45万
東川町 30万 全額
日高町 30万 10万 40万
比布町 30万 15万 45万
美唄市 30万 15万 45万
美深町 30万 20万※ 50万
美幌町 30万 15万 45万
平取町 30万 × 30万
広尾町 30万 15万 45万
深川市 30万 15万 45万
福島町 30万 × 30万
富良野市 30万 15万 45万
古平町 30万 × 30万
別海町 30万 30万 60万
北斗市 30万 ×※ 30万
北竜町 30万 15万 45万
幌加内町 30万 × 30万
幌延町 30万 20万 50万
本別町 30万 15万 45万
幕別町 30万 15万 45万
増毛町 30万 20万 50万
真狩村 30万 × 30万
松前町 30万 × 30万
三笠市 30万 × 30万
南富良野町 30万 15万 45万
むかわ町 30万 × 30万
室蘭市 30万 5万 35万
芽室町 30万 30万 60万
妹背牛町 30万 15万 45万
森町 30万 20万 50万
紋別市 30万 10万 40万
八雲町 30万 × 30万
夕張市 30万 × 30万
湧別町 30万 5万 35万
由仁町 30万 × 30万
余市町 30万 15万 45万
羅臼町 30万 10万 40万
蘭越町 30万 × 30万
陸別町 30万 15万 45万
利尻町 30万 15万※ 45万
利尻富士町 30万 15万※ 45万
留寿都村 30万 × 30万
留萌市 30万 15万 45万
礼文町 30万 30万 60万
稚内市 30万 10万 40万
和寒町 30万 10万 40万

 

北海道いいですよね!

夫婦で2年前に旅行に行きました。

雪が多くて寒くはありますが、食べ物も美味しくて自然豊か。

「北海道○○」と書いてあるだけで美味しそうに見えるから不思議です。

 

さて、各市町村を調べると北海道は全額負担して頂ける自治体が上砂川町・白糠町・豊浦町・東川町の4町があるようです!ありがたいですね(*´з`)

北海道は自治体多すぎで調べてる最中にもう辞めようかと思ったのは内緒

 

その他、上乗せはある自治体はそれなりに多いようですが、市町村欄に※印が入ってる自治体は現時点(2019/1月)で自治体のホームページからは助成金の確認ができておりません。

しかし少し前の自治体一覧データみたいなものが見つかりました。

そこに記載されていたものを載せております。

また、ホームページ上で正式な確認が取れなかった自治体も「?」マーク等で記載してありますので該当する場所にお住まいの方がいらっしゃいましたら、必ず最新情報は各自治体に直接お問い合わせくださいね(^^

 

 

モデル例Aさんは帯広市在住ですので帯広市から7.5万円いただけるようです。

不妊治療の治療費において悩んでいる方にとってはとてもありがたい( ;∀;)

 

我が家は東京都と区市町村から+αでいただける所に住んでいますので、東京都から受給決定通知書が届いたら住んでいる自治体に申請予定です。

先日我が家は東京都から無事に「承認決定通知書」が届きましたので、さっそく住んでいる自治体にも申請しました!

私事では妊娠に関し色々ありましたが、助成金に関しては東京都と住んでいる自治体から両方とも無事に昨年中に助成金を受け取る事ができました。

 

まとめ

いかがでしたでしょうか。

わたしもそうでしたが不妊に関する悩みはデリケートに感じる部分も多く、周囲の人にはなかなか相談できない方も多いと思います。

そんなときはネットで色々情報を探さなければいけないわけで・・・。

わたしも色々な方のブログや情報を拝見させていただき、不安と戦いながらここまでたどり着きました。

現在タイミング法や人工授精に挑戦しているがなかなか妊娠せずステップアップを考えている方や、これから不妊治療に望もうとしている方が、この記事を見て金銭面においては不安なく1歩踏み出す勇気やきっかけになればわたしも嬉しいです。

 

悩んでいる方の少しでもお役にたてばと思いせっかくなので

47都道府県全部の市町村 全て において調査中です!

 

 

前回までのブログご覧になった方は我が家の状況をご存知かと思います。

せっかく全国の助成金を調べ始めたのでペースはゆっくりかもしれませんが何とか47都道府県頑張りたいと思ってますm(__)m

 

どこかその他の地域で早めにというリクエストがあればコメント欄からお知らせください。

それでは全国にお住まいの皆様気長にお待ちください(^^

 

(改めてにはなりますがそれぞれのご自身のご状況や不妊治療の内容・治療回数・治療費総額・年度・時期・各自治体により条件は様々変わる場合があります。また特定不妊治療の助成金はなくても一般不妊治療の助成金は頂ける市町村もあるようです。最終的な確認はそれぞれの自治体のホームページや直接のお電話にて確認してくださいね。当ブログでは助成金についてのトラブルに関しては一切責任は負えませんのであくまで目安としてご覧ください。) 

 

 

 

 

※特定不妊治療ステージ参考表

 

治療ステージ 治療内容
A 新鮮胚移植を実施
B 凍結胚移植を実施
C 以前に凍結した胚を回答して胚移植を実施
D 採卵した卵が得られない、または状態の良い卵が得られないため中止
E 体調不良により移植の目処が立たず治療終了
F 受精できず、または胚の分割停止・変性、多精子受精などの異常受精により中止
G 卵胞が発育しない、または排卵終了のため中止
H 採卵準備中、体調不良等により治療中止

 

 

産後55~59日目 マンスリーマンションに到着

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翌日、夫だけでホテルから車で新居に帰宅し、マンスリーマンション暮らしに必要な最低限のものを取りに行った。
必要なもののメモも渡したけど、大活躍したのがLINEのビデオ通話
実際に室内を映しながら、「違う、それじゃなくて!そう、そっち!」というやりとりをしながら(笑)、比較的スムーズに持ってきてもらえた。

 

入居日まで残り3泊は都内に住んでいる義妹のマンションに泊まらせてもらうことになった。
ちょうど1ヶ月の長期休暇中で、関西の実家と行ったり来たりしていたらしい。
関西に帰る日とかぶっている、すごいタイミング。
マンスリーマンションも契約してしまったし、出費を抑えられるところは抑えたい。
申し訳ないと思いつつも、すごくありがたい。

 

義妹マンションで3泊の生活を終え、移動日当日は二人で夫の会社まで車で出勤。
わたしは仕事が終わるまで、近くのネットカフェで待機した。
その夜、マンスリーマンションまで移動し、荷物を運ぶ。

 

思ったより狭いし古いぞ・・・。ユニットバスだし・・・。
家具家電、調理器具なんかも最低限はある。
(でも調理器具は特に、誰が使ったかもわからないものを使うのは抵抗があった)
けれどもう引き返せないし仕方ない。
家賃を2ヵ所で払っているし、贅沢はできない。
ビジネスホテル暮らしよりは安いのだ。

 

自宅に帰れずに宿の心配をしながら都内を転々とするのは、まるで追われている犯罪者の気分だった(笑)
突然のホームレス、もしくは家なき子状態だったけど、都内に居場所ができただけでも安心できた。

 

どうかもう急変は経験せずに、無事に引っ越し先に帰れますように。

こうして、マンスリーマンションでの新しい生活が始まった。

産後54日目 救急車を呼べるのか?

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www.bitterlife.site

 

(前回の記事の同日その後)

ビジネスホテルまでの移動中の車内、忠告された。


「もし次あのくらい出血したらすぐ救急車を呼んで。
タクシーも乗車拒否されるだろうし、都内の信号の数や交通量を考えたら救急車じゃないと間に合わないよ」

 

一昨日はたまたま祝日で夫も一緒にいるときで、すでに車にも乗っていた。
救急車を呼ぶより直接病院にむかったほうが早いと思ったからだ。
夫だって今後24時間一緒にいるわけじゃない。
一人でいるときに大出血が起こる可能性だってあるのだ。
腹痛みたいな前兆もいっさいなくて、本当に突然だった。

 

想像して、パニックにならないか怖くなった。
救急車なんて呼んだことも乗ったこともない。
何番に電話をかければいいのかすら、とっさには出てこなかったことを思い出す。

 

「救急車を呼ぶ」ということにすごく抵抗がある自分がいる。

 

「必要かどうかちゃんと判断できるだろうか」
「本当に必要なら仕方ないけど、タクシー代わりに呼んだと思われたらどうしよう」
「場所によっては見世物状態、大騒ぎになってしまうのではないか」

 

めちゃくちゃ考えた・・・。
想像しただけで気が滅入る・・・。

 

ビジネスホテルに到着する。
救急車の呼び方を調べる。
すぐに台本メモを作った。

 

「119にかける。
(火事か救急か聞かれる)
救急です。
住所(現在地)、目印を伝える。
胎盤遺残があり、かなり出血しています。
〇〇区の某病院がかかりつけ医です。

 

ゆうな(本名、フリガナ)
夫(名前、フリガナ、電話番号)」

 

はたから見たら「そこまでするの?大げさじゃない?」って思われそう。

 

でももしパニックになってもこれを見れば、必要なことはちゃんと書いてある。
最悪しゃべれない、動けない状況になったとしても、誰かにこれを見せてもいい。
使わなかったら使わなったで、それはそれで「よかったね」で終わる。
このメモを母子手帳にはさんで常に持ち歩くことにした。
今度のお守りはこれだ。

 

(ちなみに救急車を呼ぶときはまず傷病者の状態を告げるより、先に住所や現在地を告げるのが大事だそうです。
場所がわかった時点ですぐに現場に向かってもらえるから、と勉強になりました)

 

「出産は命懸け」なんてよく言うけど、実感なんてわいていなかった。
こんな状況になって、命懸けの重みに気付く。

 

いまのことろ体調はいつも通り。
ただ点滴がとまらないようにと腕を曲げないように意識して寝たせいで、左肩の肩こりが恐ろしいことになっている。
落ち着いたらマッサージ店に行きたい。
そして癒されたい、癒されたいよ・・・(泣)

 

(後日マッサージに行きました。身体がガチガチすぎて痛くてあまり癒されず(笑)でも少し楽になったのでよかったです。)

産後54日目 マンスリーマンション契約決定

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田中医師は「胎盤遺残」ではなく「胎盤ポリープ」という言い方をした。
「似たようなものです」と言ったので、後日自分でも調べた。

 

胎盤遺残 分娩直後に発症、血流が乏しく血中hCGは高値となることが多い。
胎盤ポリープ 分娩後数週間経って発症、残存した胎盤組織が腫瘤を形成。ポリープ状に増大したもの。強い血流があり血中hCGは低値であることが多い。

 

【解答・解説】産褥出血の原因は?|実践!画像診断Q&A|羊土社:レジデントノート |実践!画像診断Q&A|羊土社:レジデントノート - 羊土社

 

死産から2ヶ月弱経っているし、しっかり血流があるのとhCGは順調に下がっているから「胎盤ポリープ」なんだ。
お産翌日の診察では子宮の状態は問題ないと言われたのに、次の診察で指摘されたことにも納得ができた。

 

www.bitterlife.site

 

 (前回の記事の同日その後)

お会計を済ませ、待ち合いの椅子で今後のことを話し合った。
夫はマンスリーマンションを探し、2ヵ月で契約を決めてしまった。
それでも前居住者が退去するまで、あと5日ある。

 

大変なことになってしまった。
わたしは夫にとって、どこまでも迷惑でお荷物な存在なのではないか、と自己嫌悪にも陥る。
まさか引っ越し先に2週間しか住めず、こんなかたちで東京に戻ってくることになるとは思っていなかった。

 

とりあえず、大出血がおこらないかビクビクしながらではあるけど、一度引っ越し先に戻ろうか、ということになった。
入院するつもりで荷造りをしてきたので、外出用の服はいま着ている1着だけ。
部屋着だけはやたらと充実している。
化粧ポーチすら持ってこなかった。

 

車を走らせ、途中夕食をとった。
そこで夫が仕事の上司に電話をしたらしい。

 

「やっぱり帰るのはやめて、とりあえず今日はビジネスホテルに泊まろう。」


上司との電話の内容を教えてくれた。


「もうそういうリスクがある以上、解決するまで新居の地には戻らないほうがいいんじゃないの?
極端な話、移動中東京とのちょうど中間地点で出血する可能性だってあるんだし、こどもが産めなくなるかどうかのこの先の人生がかかってるよ。
新居の地に戻った先でもし大出血して手術して妊娠できなくなったら、“あのとき戻らなければ”って一生後悔しない?

 

確かに、と思ったそうだ。
ここで「引っ越し先に戻る」という考えは捨てた。
田中医師に「もう大出血の心配はありません」と言われるまで、わたしはそれまでは東京から動かない。
一時帰宅するとしても夫のみだ。

 

ビジネスホテルを探し、とりあえず2泊することを決めた。

産後54日目 緊急入院⑥ 東京の病院の判断は?

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翌日、入院3日目。
この日はもともと東京の病院の外来予約の日。
その時間に間に合うように出発することにした。

 

佐藤医師が「東京の病院の田中先生・・・だっけ?ちゃんと状況も電話しておいたからね。」と言ってくれた。
この大学病院での治療内容などの紹介状も持たされた。
点滴、導尿はこのままつけていくのかと思いきや、はずしていいことになった。
導尿はつける瞬間もはずす瞬間も、なんとも言えない感覚がある。思わずうめき声が出た。

 

担当してくれた同世代の看護師さんが、最後に話しかけてくれた。
「ゆうなさん、カルテ見たんだけど・・・。辛かったよね。
なんかわたしまで泣きそう。
あのね、わたし妹がいるんだけど・・・予定日の2日前に胎盤が全部はがれて、一昨年死産になったの。
出血も止まらなくて、塞栓術の手術も受けたんだけど・・・去年無事に出産したよ。
ゆうなさんのことも今後うまくいくように願ってるからね」

 

予定日の2日前でも胎盤がはがれたら死産になるんだ。
妹さんのことを思うとわたしまで涙が出そうだ。
気遣ってくれて本当に嬉しかった。

 

いったん自宅へ帰宅し、荷物の整理や荷造りをした。
本当はシャワーも入ってから行きたかったけど、それは許可がおりなかった。
1時間経たないくらいで出発することができた。

 

渋滞もあり、予約時間の30分を過ぎて東京の病院に到着。
改めてこの移動距離と時間は、急変した場合は厳しい。

 

婦人科で先に対応してくれた看護師さんも「大変でしたね。お昼も食べられましたか?」など気遣ってくれた。
待ち合いで少し待ったあと、田中医師にも会えた。


田中先生・・・会いたかった(泣)


「大変でしたね。いきなり出血が始まったんですか?」
このたびの新居の地での出来事を説明する。

 

「これから診察しますが、上の立場の部長と2人で診させてもらいますね。」

50代ぐらいの女医さんも加わり、軽く挨拶を済ませる。

2人がかりでの内診が始まった。
2人で診るということは、田中先生だけでは判断しづらい状況なんだろうか・・・?
内診後、夫と面談室に入る。

 

「やはり、こちらでの治療は経過観察の方針です。」

 

分かれてしまった。まっぷたつの真逆だ。

 

「胎盤の大きさは2×4㎝くらい。
血流も大きさも、完全に主観ですが前回より少しだけ減ったような気がします。
hCGの数値も今日は33で下がっています。(392→105→57→33)
下がるのはいいことですが、それと胎盤の血流がなくなるのは別問題なのですが・・・。

塞栓術の手術は妊よう性(妊娠できる力)が下がるかもしれないリスクがあります。
胎盤が機能しなくなる平均は産後3ヶ月です。(この時点で2ヵ月弱経過)
けれどどの程度の大きさや状態の胎盤遺残かは人それぞれですし、1ヶ月の人もいれば半年の人もいる、という意味です。

 

大学病院が手術をすすめてきたのは、ゆうなさんが実際出血しているのを見ているからというのも大きいと思いますよ。
大量出血が起こると危険なので、胎盤遺残で手術をすすめてくる医者はすごく多いです」

 

そもそもこの病院は「なるべく薬を使わず自分の力で」が方針なのを知っている。
だから無痛分娩もやっていない。

 

胎盤の組織を弱らせる、抗がん剤(メソトレキセート)での治療も聞いてみた。
髪の毛が抜けるほどの強い薬ではないものの、やはりそこだけに作用するものではなく全身に影響があると説明された。
この治療もできるなら避けたい。
というか手術も怖いけどこれも怖い。

 

経過観察を選ぶうえでの問題点も確認された。
今回のように命に関わるくらいの大量出血が起こる可能性があること。
そして急変してもすぐに来ることはできない、新居の地に引っ越してしまったこと。

 

そこはマンスリーマンションを借りてでも、と大学病院にも言われ、検討していることを話した。


「お守り程度ではありますが、これを飲んでください」とアドナ錠(止血剤)とトランサミン錠(出血、炎症を抑える薬)が7日分出た。
こういった薬が本当に気休め程度だったのは、血腫のときに経験した。
次回の外来予約が約3週間後に決まる。

 

あれ・・・?入院の手続きは・・・?
わたしは朝まで点滴と導尿がつながっていたこともあったし、無理に退院した気でいて。
入院するつもりでここに来てしまっていた。
けれど「入院を」とすら言われなかった。
聞かなかったけど、血液検査もたぶん問題なかったのだろう。
少しでも出血があれば入院の可能性もあったのかもしれないが、いまはほぼ止まっている。

(ただ出血があれば大学病院からの退院許可もおりなかったかもしれない)


最後に
「この大学病院の佐藤先生ってどんな先生でした?キツかったですか?電話の感じだと結構キツい感じがしましたが・・・(苦笑い)」

 

「いや、そうでも・・・?」

 

わたし「そうですよね!?そうですよね!?(思わず声が大きくなる)」

 

やっぱり、キツいと思ったのはわたしだけじゃない。
田中先生はそういうタイプじゃなくてよかった・・・。
だから引っ越しても卒業までちゃんと通いたい、と思ったのもあるし・・・。

産後53日目 緊急入院⑤ 東京の病院へ転院決定

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翌日、入院2日目。
体調も普段とほぼ変わらない。
点滴が効いているのか、貧血っぽい感じもない。

 

面会時間が始まる14時から、夫がすぐ来てくれた。
大学病院側は今日もう一度、話し合いの場を設けてくれるそう。

 

夫にはあまり「東京の病院がいい」と強く主張しないようにたしなめられた。
相手だって人間なんだし、転院希望なら適当でもいいかとも思われる可能性だってある。
おそらく引っ越し先で一番大きな病院はここで、もしかして今後もお世話になることもあるかもしれない。
確かに気まずくなるのは避けたい。

 

夕方になり、先に内診をすることになった。
点滴と導尿をつけながらの移動に慣れなくて、ゆっくり歩いていたら
佐藤医師がすかさず、低いトーンで「なに?痛いの?」
やっぱりこの先生、わたしは言い方やしゃべり方がキツく感じてしまう・・・。
声自体は可愛いのに・・・。
命を扱ってるわけだし、医者がみんな優しい人だけじゃないのはわかってるけど・・・。

 

診察後に別室にて、夫を含めての話し合いが始まった。
佐藤医師、おそらく佐藤医師より立場が上の年配の女医、若い男性の医師2人がいた。

 

もう一度状況の確認やリスクの説明。
昨日の話とほぼ変わらない。
この大学病院で治療していくなら経過観察は考えられない、という方針。
とてもじゃないけど「経過観察にしてください」とも言えない空気だった。
また泣きながら話を聞くことになってしまった。

 

塞栓術の手術は比較的まだ新しい手術で、そんなにたくさんの人が受けたことがある手術ではないらしい。
胎盤遺残になってしまった原因として「不妊治療して凍結胚盤胞で移植する人が増えているので、胎盤遺残になる人も増えてきていますね」とも。

 

あぁ、これもかと。
1回の採卵で初期胚1個、胚盤胞6個を凍結できた。1回目の移植で妊娠できた。
これはわたしにとってメリットになった。
けれど、体外受精のほうがなりやすいと言われた絨毛膜下血腫になり、それは死産につながった。
さらに胎盤遺残にもなった。
体外受精での妊娠のリスクも、自分には重くのしかかってきた。
もちろん体外受精で妊娠して無事に出産している人だってたくさんいる。
あくまで「わたしの場合は」なんだけど・・・。

 

塞栓術を受けても妊娠できる人は多いらしい。
でもリスクもある以上、術後どうなるかなんて実際に手術を受けてみないとわからない。
血腫→死産→胎盤遺残という流れから考えても、術後ダメになる可能性は高い気がした。
どうしても出血が止まらない事態になってやむを得ない場合はもう仕方がないけど、できればすすんで手術を受けることは避けたい。
わたしも夫も同意見だった。
賭けには出たくない。
もし一人でもこどもがいる状態だったら、最悪ダメになっても一人を育てていこうと思えるのかもしれないけど・・・。

 

嗚咽を漏らすわたしの横で、夫がうまいようにしゃべってくれた。

 

これ以上急変しなければ明日退院させてもらい、東京の病院へ向かうことが決まった。